子宮内膜症 -症状とその与える影響-

★☆★  子宮内膜症の症状  ★☆★

毎月月経期になると子宮内膜症の病巣でも剥離・出血(つまり
内出血)が起こり、プロスタグランディンやサイトカインなどの物質が
産生され痛みが誘発されます。
子宮筋層内を含む子宮周囲に病巣があれば、月経困難症(生理痛)
となり、子宮と直腸の間あたり(ダグラス窩と呼びます)に病巣があれば、
排便痛や肛門への痛みとなり、子宮と膀胱の間あたり(膀胱子宮窩と
呼びます)に病巣があれば尿意を催した時に痛みを感じ、深部(仙骨
子宮靱帯)に病巣があれば性交時痛が出現し、腹膜に病巣が散ら
ばっていれば、下腹部痛に嘔気などの腹膜刺激症状が加わります。

最初は、月経時だけであった症状も、炎症を繰り返し癒着ができる
ことなどから、次第に月経期以外の時にも認められるようになってしまいます。
このように子宮内膜症は慢性的骨盤痛の主な原因であり、慢性的
骨盤痛を訴える人の30~90%に子宮内膜症が関わっているとされています。

厚生労働省研究班の報告では、

●月経困難症(生理痛):88%
そのうち70%の方は鎮痛剤を必要とし、鎮痛剤を使用しても日常生活の支障を
来す重症例が18%認められています。

●月経時以外の下腹部痛・腰痛:46%

●性交時痛・排便痛:30%

●不妊症:82%
などとなっています。

なぜ、不妊症になりやすいのか?
さまざまな要因が絡み合って不妊症が起こると考えられています。
子宮内膜症のためにできた骨盤内癒着が卵管・卵巣周囲にあれば、
卵管狭窄や閉塞の原因となります。

チョコレート嚢胞があれば物理的圧迫が障害となることも考えられます。

ただし、このような癒着や嚢胞がない軽症の場合でも不妊症となるのも
事実であり、その原因として色々考えられています。

①排卵障害

子宮内膜症では、卵胞形成過程の異常により卵子の質の低下が起こり、
妊娠しにくい状態となっている可能性があります。

卵胞からの女性ホルモンの分泌も変調をきたし、周期内変動に乱れを
生じていることもあります。
黄体化未破裂卵胞(LUF)といって、基礎体温は2相性を示し黄体が
形成されているのに、超音波で観察すると排卵していない状態も子宮
内膜症では多く、卵排出障害が不妊の原因であることも推察されて
います。
また、高プロラクチン血症の頻度も高く、プロラクチンによる卵巣機能の
抑制も関与していると考えられています。

②腹腔内環境異常

子宮内膜症の方では腹水量が増加していて、炎症関連物質
(プロスタグランディン・サイトカインなど)の濃度も高いことが知られています。

これらの物質が卵子・精子・胚・卵管・子宮内膜に直接的・間接的影響を
及ぼしている可能性があります。
また、卵巣や子宮内膜に対する自己抗体が精子運動能を低下させている
という報告もあります。

■■■子宮内膜症のBeecham分類 ■■■

第1期 散在性の1~2mmの内膜症小斑点を骨盤内に認める。
開腹時にはじめて診断される。

第2期 仙骨子宮靱帯・広靱帯・子宮頚部・卵巣が一緒に、あるいは
別々に固着し、圧痛・硬結を生じ、軽度に腫大している。

第3期 第2期と同じだが、少なくとも卵巣が正常の2倍以上に腫大している。
仙骨子宮靱帯・直腸・付属器は癒合して一塊となっている。ダグラス窩は消失している。

第4期 広範囲に及び、骨盤内臓器は内診でははっきりと区別できない。

(日本産科婦人科学会、1993)

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