水毒とめまい

今年3月、なでしこジャパン代表の澤穂希選手がめまいに襲われました。良性発作性頭位めまい症(りょうせいほっさせいとういめまいしょう)という病名を覚えていらっしゃる方も多いと思います。ロンドンオリンピックが近づいているので大変心配されましたが、今は元気になられたようですね。

実はこの病気、とても多いめまい症です。頭の位置を変えるだけで、回転性のめまいが起こるので患者さんは恐怖と気持ち悪さで病院へ駈け込まれます。寝ているときに、頭の向きを変えると天井が回りだす。美容院の洗髪時、頭の向きの変化でめまいが発症するなど。
主に内科の先生へかかられる方が多いのですが、耳鼻科の病気です。

めまいの種類

1. 良性発作性頭位めまい症
頭位の変換で回転性のめまいをごく短時間(数十秒程度)生じる。めまいの中で最も多い。再発性がある。疲労現象がある。朝起きた時だけということもあり、自然治癒することあり。
2. メニエール病
30分から数時間。2~3日超えることはない。再発性高く、1回の発作でメニエール病と診断できない。耳鳴り、難聴、自閉塞感を伴う。発症時はめまいと共に生じた難聴は消失するが、めまいを繰り返すうちに難治性の難聴になる。
3. めまいを伴う突発性難聴
原因不明の感音性難聴がいきなり生じる。約半数にめまいを伴う。難聴の治癒率は30パーセント、めまいは90パーセント治る。但し、発症3日以内に耳鼻科へ入院必要。
4. 前庭神経炎
上気道感染の後に起こる難治性のめまい。ウィルス感染が関与していると考えられている。回転性めまい、数日から数週間続くめまい。あまり多くはない疾患。
5. 中枢性めまい
めまい全体の5パーセント。MRI検査必要。病因は小脳出血・梗塞、脳外傷などがあげられる。

漢方では、めまいの原因は主に水毒と考えられています。

水の滞りによって起こる病的状態を水毒(すいどく)といい、現代医学では水分代謝異常による浮腫(ふしゅ)・体の腫れ・むくみのことです。

例えば、お酒を呑みすぎて二日酔いの時は、異常に喉が渇き水を飲んでも体はだるく、顔はむくみ、頭は重く、吐き気がする。下痢によって体が脱水する時は、水が欲しくて水分を取ると再び下痢してしまう。

このような水分代謝異常を改善してくれる漢方薬は多く存在します。

代表的な生薬として、沢瀉(たくしゃ)、猪苓(ちょれい)、白朮(びゃくじゅつ)、茯苓(ぶくりょう)など。 これら生薬には水分代謝の異常を調整する大変有効な利尿作用を持っています。

現代医学の利尿剤と違い、電解質バランスの異常を起こさず、健康時は利尿しない。 体の腫れやむくみのある時に利尿して余分な水分を排泄、血中の水分量を正常にする作用を持っています。

水毒に効く漢方薬は、冷たいビールやジュースの飲み過ぎ、アイスクリームでお腹を冷やして嘔吐や下痢するもの、めまいなどに奏効します。

店主からヒトコト

生命の危険を伴う中枢性の重症めまいを除けば、漢方治療は「めまい」に有効です。

特に良性発作性頭位めまい症に、とてもよく効く漢方薬があります。私の恩師・山本巖先生は甘い物の過剰摂取に伴う内耳のリンパ浮腫により起こると考えておられました。普段の生活習慣の大切さを感じます。

お問い合わせ
電話・FAXでのお問い合わせ
 078-371-4193
受付時間 月〜水・金9:00〜18:00/土9:00〜15:00
メールでのお問い合わせ
お問い合わせフォーム
ご来店予約
電話・FAXでのお問い合わせ
 078-371-4193
受付時間 月〜水・金9:00〜18:00/土9:00〜15:00
オンラインでのご予約
ご予約フォーム