京都漢方研究会 講演 -山本巖先生の漢方療法2- 瘀血について②

昔から、瘀血の事は知られています。
有名な漢方医は難治性疾患、慢性疾患には、やはり瘀血を改善させる事を
第一に考えていたようです。
例えば、江戸時代水戸藩の御典医 原南陽先生は、瘀血を改善させるため
刺絡療法を取り入れたと言われています。

「婦人の病たるや、瘀血に属するものが、 十中八九である」

婦人病には特に瘀血を考えていたようです。
刺絡とは、足や患部に細くて小さなミジンコの様な細い血管に針を刺して
血を出していたと言われています。
また漢方の飲み薬として、甲字湯という桂枝茯苓丸加生姜・甘草という処方を
考案されて瘀血を取り、刺絡療法で下半身の膝あたりから血を抜いていたと
書かれています。

また、日本漢方界の礎になられた古方の大家・湯本求真先生は、
名著皇漢医学の中で、

「駆瘀血剤漢方中に具備シ此医方ノ為メ、 万丈ノ気ヲ吐クヲ知リシナラン」
という言葉を残されています。

いかに、瘀血の病態が多くの病に関連しているかが分かると思います。

山本巖先生の恩師中島紀一先生は昔神戸で、湯本求真先生の妹さんを
ご診察されていたと聞きました。
その方から、現役時代の湯本先生の処方集を見せてもらったことがあるそうです。

そのコピーを山本先生が持っておられて、私も見せて頂き、
書き写させてもらった処方があります。

山崎○○郎殿  大柴胡湯、  桃核承気湯、  大黄牡丹皮湯、  
      硝黄各5.0~10.0  黄解丸6.0分三

小河原○○殿  小柴胡湯  桃核承気湯  大黄4.0 芝黄硝7.0  
      当帰芍薬散三倍加薏苡仁  大建中湯   

小林○太郎殿  大柴胡湯  桂枝茯苓丸三倍  大黄牡丹皮湯加薏苡仁
       硝黄2.0  黄解丸6.0

梅本○○殿  小柴胡湯  当帰芍薬散三倍加地黄9.0  
     腸癰湯  黄解丸6.0     

このような処方内容が、書かれていました。
傷寒論、金匱要略の処方の使い方でなく、3~4処方の合方で
雑病を治療していたと考えられます。

実際の臨床では、古方の一剤投与でなく多剤対応しなければ
実際の病は治らなかったと 思います。 

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