漢方薬の驚異 第26回 四物湯(しもつとう)~その2~

今回は四物湯の中の生薬 川きゅう(せんきゅう)についてです。

元の名前は「きゅうきゅう」と呼ばれましたが中国・四川省産が
もっとも良質であることから、「川きゅう」と呼ばれるように
なりました。
血虚による頭痛を治す聖薬といわれています。

基原植物はセンキュウ、科名はセリ科、主な成分はLigstilide(精油)
などが含まれています。
日本産、中国産ともに同じような精油成分が含まれていますが、
フタライド類は中国産に多いといわれています。

現代薬理学的には、
1.頭痛の治療に用いる。

2.月経異常に用いる。

3.出産時に用いる。

4.筋肉痛、神経痛に用いる。

5.精神的ストレスによる胸脇部の痛みに用いる。

6.化膿症、潰瘍の治療を促進する。

この「川きゅう」は、前回お話した「当帰」と基原植物的にも
成分分析的にも類似性が高く、生理を調整する作用や子宮筋を収縮
させる作用があります。
「当帰」は、増血や滋養強壮、栄養状態改善、
「川きゅう」は、虚血性の末梢循環改善作用が強いといわれています。

和剤局方という本に「川きゅう」と「当帰」の二味からなる方剤で、
「きゅう帰湯」が書いてあります。「きゅう帰湯」は、出産直後に服用
すると子宮収縮を促進させて出血を早く止めます。
また、子宮の収縮が悪いために悪露が出にくい時などに応用します。
難産の時に、「きゅう帰湯」を催生に使用されたこともありました。
「生を催す」という事で、早目薬とも書いてあります。

基原植物的、成分分析的に類似性が高くても、二つの生薬を組み
合わせると又違った作用をするのが漢方薬の神秘です。

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