漢方薬の驚異 第51回 疎経活血湯(そけいかっけつとう)

今年の4月は天候が不順で、体調の悪くなった方がとても多い春でした。
低気圧が近づくと、頭痛、喘息、リウマチが悪くなる方も多かったです。
5月は、気持ちの良い天気になりますように。

風湿の話をしてきましたが、今回から風湿を取る代表的処方の話。
疎経活血湯(そけいかっけつとう)です。

この処方は、風湿痺(ふうしつひ)に有効な処方構成となっています。
去風湿生薬として

威霊仙(いれいせん)、きょう活(きょうかつ)、防風(ぼうふう)
白し(びゃくし)、蒼朮(そうじゅつ)、防已(ぼうい)
牛膝(ごしつ)、川きゅう(せんきゅう)が配合されていて、

当帰(とうき)、芍薬(しゃくやく)、地黄(じおう)で滋陰補血。

桃仁(とうにん)で活血、

茯苓(ぶくりょう)で利水、

竜胆(りゅうたん)で清熱の作用があります。

去風湿で、利水して、疼痛、しびれ、むくみ、浮腫、水腫などを
目標に使用すると良いです。

本方は、経験的に

「酒飲みの脳卒中あと」によく用いられており、
赤ら顔で、元気の良い、半身不随の方に良く奏効する処方です。

お血があきらかな場合は、通導散や桂枝茯苓丸などの薬を、

血虚が強い時は、四物湯や当帰芍薬散を、

気虚がある時は、補中益気湯や四君子湯などを、

寒証が強い時は、附子製剤を加えて

加減する事が重要と思います。
とても効きの良い漢方処方と思います。

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