漢方薬の驚異 第60回 大柴胡湯(だいさいことう) その3

寒い毎日が続いています。
インフルエンザも流行し、学級閉鎖の学校も多いようです。
また花粉症の方も、そろそろ辛い季節になってきました。
体調に気をつけてお過ごし下さい。

今回も和解剤。大柴胡湯についてです。
組成生薬は、

柴胡(さいこ)、黄ごん(おうごん)、半夏(はんげ)、生姜、
大棗(たいそう)、大黄、枳実、芍薬

前回も大柴胡湯の運用方法をお話しました。
今回は配合されている薬能のお話をしたいと思います。

大柴胡湯の主薬の生薬は、柴胡と黄ごんで炎症を抑える
効果が高いです。

もう1つ、枳実と芍薬は、消化管の運動を高めて大黄の
瀉下効果を早めます。

大黄だけでの瀉下効果は、服用後約6~8時間で
発現しますが、枳実を加える事により、消化管の蠕動運動を
高め、すみやかに便を排出することが出来ます。

瀉下効果は、約1~2時間に短縮されます。
また、芍薬は消化管の痙攣を取りますので腸の緊張を
取ってくれます。
お腹の痛みを軽減し、排便がスムーズになります。

半夏と生姜は、悪心嘔吐を止めます。

大柴胡湯は、抗炎症作用と瀉下効果と悪心嘔吐を止める
効果のある漢方薬なのです。

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