漢方薬の驚異 第70回 四逆散(しぎゃくさん)の生薬 甘草(かんぞう)

今年も早いもので、あとひと月になりました。
何かと忙しい季節ですが、風邪をひかないようにお過ごし下さい。

肝気鬱結(かんきうっけつ)に良い漢方「四逆散」の構成
生薬の続きです。
今回はその4つの構成生薬のうち、甘草(かんぞう)について
解説します。甘草は、漢方処方の70パーセント以上に含まれて
いる生薬です。

■甘草(かんぞう)
・・・カンゾウ Glycyrrhiza uralensis Fischer

成分・・・トリテルペノイド系サポニン(グリチルリチン酸など)
多糖類、ベンゾフラン誘導体、クマリン誘導体など

薬理・・・ミネラルコルチコイド様作用、グルココルチコイド様
作用、鎮静作用、鎮痙作用、解毒作用、抗炎症作用、
鎮咳作用、胃粘膜保護作用、細網内皮系賦活作用

薬能としては、

●1.緩急止痛

筋肉のけいれんを緩める。
平滑筋や横紋筋を問わない。

芍薬と併用して、芍薬甘草湯の形として使用する事多い。
芍薬甘草湯は、骨格筋の収縮抑制作用を発現し、鎮痙作用を
現すと言われている。
また甘草の抗炎症作用はある程度抑えられて、芍薬の鎮痛作用
が強く現れてくる。

●2.緩和作用

諸薬を調和する作用。

●3.水分を貯える作用

脱水を防ぐ。

●4.潤肺止咳

体を潤し切れにくい痰を切れ易くする。
粘膜保護。

●5.瀉火解毒作用

化膿性炎症を抑える。

甘草は広範囲にわたる作用が現代薬理学的に明らかになって
いて、生体の調整機能を活かして薬理作用を発現していると
考えられる。

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