漢方薬の驚異 第85回 しゃっくり

2月も寒い日が続き、東北では記録的な大雪に
なりました。
でも、少しずつ日中の陽射しも春に近づいている
感じがします。

前回まで、呉茱萸湯でした。
その中で、少しだけ触れた「吃逆・しゃっくり」の
お話です。
「しゃっくり」も術後から難治性で困られている方が
いらっしゃいます。

開腹手術をして、難治性の時は補中益気湯や
胃がんの末期に出る難治性のしゅっくりには
甘草瀉心湯加陳皮がよく使用されます。

こんなエピソードが残っています。
昔、吉田茂首相が高知で遊説中にしゃっくりが
止まらなくなり、高知県の名医は誰も治せなかった。
そこで主治医の馬場辰二先生が、東京から駆けつけた。
この処方(甘草瀉心湯加陳皮)で治し、無事に演説が
できたそうです。

現在の漢方エキス剤では、この処方はなく

熱のある時は・・・半夏瀉心湯

寒の時は・・・・呉茱萸湯

妊娠時・・・・麦門冬湯

などが利用されています。

煎じ薬になりますが、

丁香柿蔕湯 (ちょうこうしていとう)も有名です。

これは、柿の蔕(ヘタ)が処方に入っている
珍しい処方ですが、難治性のしゃくりに使用すると
とても良く効きます。

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