漢方薬の驚異 第112回 お血(おけつ)の生薬 -11-

(エンゴサク)

今回もお血(おけつ)生薬の続きで、今回は延胡索(えんごさく)です。

●延胡索(えんごさく)

○基原 ケシ科(Papaveraceae)

Corydalis bulbosa DC エンゴサクの根を乾燥させてもの。

○成分

15個のアルカロイドを含む。

○薬理

1.鎮痛

2.鎮静

3.鎮痙

鎮痛の常用薬であり、古人は「一身上下の諸痛を治す」
頭痛・胸部痛・腹痛・月経痛・関節痛・打撲痛などの気体
血お(けつお)による鈍痛に速攻があります。

「増補能毒」には、この薬は血中の気滞、気中の血滞を
めぐらすなり。
このゆえに婦人産後の諸症にはおおかた用いるぞ。
「血に因りて痛みを作すに。」一切血に依りて身痛には
有無に用いるぞ。
「腹痛に」冷物にて腹痛に必ず用いるの薬ぞ。

とにかく冷えて痛む腹痛には良く効きます。

中薬大辞典では、血を活かす。おを散らす。気を理える。
鎮痛するの効能がある。
心、腹、腰、ひざの緒痛、月経不順、崩中、産後血暈
悪露の持続、打撲傷などを治す。

と書かれています。

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