第17回 山本巖流第三医学研究会 参加

「第17回 山本巖流第三医学研究会」

 平成28年9月25日 13時~17時

「補血 総論 」大東市 高橋皮膚科 高橋邦明先生

補血 各論」奈良市 漢方坂東医院 坂東正造先生

特別講演 「NSTにおける漢方のスタンス」

        久留米大学病院 副病院長 

        先進漢方治療センター、小児外科  八木 実 教授

山本流漢方の補血についての総論と各論の解説があった。
血虚という病態に使用する四物湯の解説が中心で、四物湯から
派生する他の漢方薬の解説もあった。

四物湯は、もともと止血作用のある「きゅう帰膠艾湯」から
発展してきたもので、艾葉と阿膠を除いたものが、四物湯である。
当帰・川きゅう・芍薬・地黄の四味であるが自律神経系・
内分泌系異常の改善に役立つものであり、主に脳下垂体系以下の
レベルで改善に役立つと言われていたのが興味深い。

次に、「NST 栄養改善療法における漢方のスタンス」を
久留米大学の八木教授のご講演があった。
先生は西洋医学的に診断し、漢方薬を利用され客観的な結果を
出されている。
外科手術後に起こる色々な問題も、術後漢方により
素晴らしい治療成績を上げられていた。

肝胆道疾患の術後について、一般に利胆剤とステロイドが併用される。
八木先生は、胆管炎予防と肝臓の
線維化・酸化ストレス予防に
茵蔯蒿湯、茵蔯五苓散を使用されている。
また、茵蔯蒿湯投与により炎症性サイトカインの抑制がみられ
抗酸化ストレス作用のあることを証明された。
肝虚血再灌流障害などの予防効果のある事も証明されている。

NSTを遂行する上で老化という事も考慮に入れておくことが
大変重要であるというお話も興味深かった。

老化は消化管パワーの低下(脾虚)、心身の活力低下(気虚)
気の停滞
(気鬱)が絡むケースが多いので、その際に漢方を
利用されている。
例えば、下痢などには、真武湯合人参湯で茯苓四逆湯の
ようにして服用させると
冷えて気虚の方の多い高齢者の
下痢には有効例が多いそうである。

今話題のサルコペニアでは、筋肉量減少と筋力の低下、
身体機能の低下が起こってくるので、まず高齢者の食欲を
落とさないようにする事。
六君子湯や補中益気湯を服用させながら、高タンパク食を
食べさせる事が良いそうだ。

嚥下障害も起り易いため、半夏厚朴湯や茯苓飲などを上手に
使用すれば、嚥下障害も防げると言われ、今後も漢方の重要性を
示唆する
大変に有意義な研究会であった。

 

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