漢方薬の驚異 第74回 抑肝散(よくかんさん) - 認知症患者にも –

 

例年より桜の開花も遅れ、肌寒い日々が続きました。
明日から4月。
ようやく桜の開花だよりが聞ける季節になってきました。

先日、NHKにて漢方薬の番組が放送され、
本日の漢方処方薬「抑肝散」がとても有名になりました。
認知症患者に使用されて、有効例があったようです。

もともと、肝を抑えるという薬。

肝というのは現在の肝臓という意味でなく、漢方の病態把握で
使用される「肝」です。
主に自律神経系のことをいい、もともとこの抑肝散は「肝経の虚熱発ちく」精神性の発熱・痙攣に使用されました。

抑肝散の構成生薬は、

「柴胡・茯りょう・白じゅつ・甘草・川きゅう・釣藤こう・当帰」

主薬は、釣藤こう「ちょうとうこう」
中枢を抑え、鎮静作用を持っています。
また眠り薬にも使える、とても素晴らしい生薬です。

この生薬の入った抑肝散は、

精神的な緊張、子供の夜泣き、パーキンソンや脳血管障害時の
半身不随、痙性麻痺にも応用されます。

子供が夜泣きするときは子母同服「しぼどうふく」といって、
お母さんにも服用してもらいます。お母さんがヒステリーを
起こしていたら子供の夜泣きは治りません。
母親の精神的な安定が、子供の心の安定につながることを
昔の人は分かっていたんですね。

現代だったら家庭内や学校内も大変なので、親も、先生も
子供たちと一緒に服用すると、穏やかな生活環境になると
思います。

抑肝散の面白い利用方法だと思います。

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