医聖 華岡青洲先生の里

シルバーウィーク秋晴れの日に和歌山県
紀の川市 名手(なて)
医聖の人「華岡青洲先生」の生誕の地を
訪れました。
有吉佐和子の「華岡青洲の妻」でご存知の方も
多いと思いますが、
ご存知ない方の為に少し書かせてもらいます。


華岡先生は、世界で始めて全身麻酔薬を
使用して乳がん手術を行なった医者です。
猛毒の朝鮮朝顔(曼陀羅華:まんだらげ)、
トリカブトなどを独自に配合して通仙散
という薬を作りました。 
その薬の薬効を調べるために、犬、猫などの
動物実験を繰り返し、自分の母と妻に
人体実験も行いました。
不幸にも妻、加恵さんは薬の副作用に
より失明しましたが、
薬の有効量と中毒量が判明し多くの患者を
救う事ができました。


華岡流の外科技術は遠く海外にも知れ渡り、
国際外科学会に認められアメリカ・シカゴの
「栄誉会館」にもその名が記されています。

因みに私の恩師、山本巖先生の4代前の師は
岡山の難波抱節先生(岡山の御典医)です。
その方の師匠が華岡青洲先生の弟で、
大阪中の島で華岡塾(外科)を開いていた
華岡鹿城先生です。
時代が流れても遠く繋がりがあると思うと、
大変感慨深い訪問になりました。
現在、華岡流の漢方で使用されている処方は、
アトピーなど皮膚病によく使用されている
十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)。
やけど、湿疹、傷薬として有名な紫雲膏
(しうんこう)があります。
山々に囲まれ、紀ノ川が流れ、素晴しい
土地で世界に先駆けた医療が行なわれた事、
活物究理(*)の精神の素晴しさに感動して
帰路に付きました。


(*)活物究理とは、華岡青洲先生が好んで揮毫した言葉で,
「自然界に存在する万物を注意深く観察し,それらから
得られる情報を活かし真理を究明する」との意味を持ちます。

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