漢方薬の驚異 第37回 補気・補血・補陰・補陽薬のまとめ

今までに、漢方で用いられる色々な病態と使用する漢方処方の説明を
しました。
この回では、それを簡単にまとめたいと思います。

まず、
血虚・・・血虚という病態は体の物質的不足であり、内分泌調節異常、
循環不良、自律神経失調症など自律神経系や内分泌系の
異常によって起こってくる疾患が多い

代表的な処方は、四物湯

陰虚・・・血虚の状態が進み脱水が起こってくる状態で虚熱という熱証
が現れる病態が「陰虚」です。物質面の消耗により、代償性の
体の新陳代謝(異化作用)の亢進、自律神経の興奮や脳の
興奮性増大と共に熱の症状が現れます。
治療には補陰薬を用います。主に、(地黄、さんしゅゆ、
牡丹皮)
代表的な処方は、八味地黄丸、六味地黄丸

気虚・・・気虚の一般症状は、基本的病態は機能低下。1.元気がない
2.気力がない 3.疲れやすい 4.無力感 5.動きたがらない
6.口数が少ない 7.声に力がない 8.顔色が白いなどの症状を
呈します。治療には補気薬を用います。

代表的な処方は、四君子湯

陽虚・・・気虚(機能衰弱)した状態に寒の症状が加わったものが
「陽虚」です。
体の栄養吸収機能(同化作用)が低下して、機能が衰えて
循環状態やエネルギー産生が低下した状態です。
主に、寒の症状が見られます。
治療には、補陽薬を用います。四君子湯(人参・ビャクジュツ・
甘草・ブクリョウ)+乾姜、ブシ、肉桂など

代表処方 真武湯(しんぶとう)、
りょう乾ジュツ甘湯(りょうきょうじゅつかんとう)

上記に示した病態は、いつもはっきりと現れるものでなく、例えば血虚
という病態などをはっきりとつかむ事は熟練を要します。
血が足りない、単に物質的な基礎が足りないだけということよりも、
生体の中ではいろいろな系(自律神経系、内分泌系、免疫系など)
が複雑に絡み合っているからだと思います。

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