漢方薬の驚異 第83回 臓腑の中寒 その5

今年も残り少なくなりました。
1年間、メールマガジンをご購読頂きまして
有難うございました。

ノロウィルスの大流行となっていますが、
皆様、お体に気をつけて年末・年始をお過ごし
下さい。

今回は、呉茱萸湯について。

□呉茱萸湯(ごしゅゆとう)
●構成生薬
呉茱萸・人参・生姜・大棗

この処方は、嘔吐・しやっくり・頭痛に使用されます。
味がとても悪くて、服用しにくい漢方です。
しかし、胃が冷えきっている方に服用してもらうと
胃が暖かくなって、美味しい薬という方もおられます。
その同じ方が症状改善すると、まずい薬だと言われます。

やはり、味覚も体調によって変化する事がよく分かります。

■呉茱萸の作用は、以下の生薬の作用を併せ持つと
言われています。

半夏・・・鎮嘔、制吐

乾姜・・・温中散寒

茯苓・・・利水

枳実・・・降気

■胃が冷えて、嘔吐・腹痛・頭痛のおきる人、手足が冷えて
痰のある頭痛を「厥陰の頭痛」と呼びます。

■呉茱萸というのは、ミカン科の植物で枳実・枳殻・
陳皮などと同じように胃の幽門痙攣や逆蠕動を
抑えて消化管の胃の中の内容物を下へ、下へ
送る作用があります。

この作用の事を、辛開苦開法と呼ばれています。

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