漢方薬の驚異 第45回 苓姜朮甘湯(りょうきょうじゅつかんとう) その2
秋晴れの良い天気が続いています。
湿気の少ない季節は、前回お話した外湿によって起こってくる
「冷え、腰痛、坐骨神経痛」の方は、だいぶ楽な季節だと思います。
今回は、腎著湯(じんちょうとう)についてお話します。
昔の医学書にある腎著の病とは、
「身体重、腰中冷、水中座するが如く形水状の如くして、反って
渇っせず、小便自利、飲食はもとの如し、病は下焦に属す」
訳すると
「その人、体が重く、腰が冷える事水中に座っているようで、
形は腫れて、のどは渇かず、尿はよく出る。
飲食は異常はない。病は下半身にある。」
腰痛の冷えが強いときの、重だるい感覚です。
この場合の処方が、苓姜朮甘湯(りょうきょうじゅつかんとう)に杏仁を
加えた腎著湯(じんちょうとう)です。
構成生薬は、
乾姜(かんきょう)、茯苓(ぶくりょう)、白朮(びゃくじゅつ)、
甘草(かんぞう)で温め、水を抜きます。
杏仁(きょうにん)は、全身性の浮腫を改善する作用が増します。
これも「下焦(げしょう・・ヘソから下の部分)の寒湿」という病態で
捉えます。
そして、治療方法は温陽利水(おんようりすい)という方法で余分な湿を
除きます。
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