漢方薬の驚異 第50回 風湿について
桜の開花だよりの季節ですが、寒い毎日が続いています。
風邪をひかれている方も多いので、気をつけ下さい。
湿について前回までお話をしました。
この湿や水に関連して、「風湿 ふうしつ」という病態があります。
湿のある人が、しびれ痛みに罹った時の病態の事です。
現代医学のリウマチ性の運動器疾患、変形性関節症、関節炎などに
相当します。
湿のある人は、体が腫れて水ぶくれの方が多いため、
感染症にかかっても熱は上昇しにくい傾向があります。
たぶん、体に水が多いので体温が出にくいのだと思います。
高熱にならず、午後から上昇するケースも多く、
痛みは、重だるく・疼痛を訴えるケースが多いです。
感染症にかかっても熱が上がらずに、痛みが強く
汗が出ない場合と出る場合があります。
汗の出ない場合、悪寒・無汗・高熱で「麻黄湯 まおうとう」が
一般的な処方です。
麻黄湯の適応する人は悪寒が強くて、熱が高く出ます。
しかし、風湿の方であまり熱も高くならず朮(じゅつ)を加えて
麻黄加朮湯(まおうかじゅつとう)を使用すると良い場合があります。
もう少し筋肉などに水滞が多くなると、午後に発熱して
麻杏?甘湯(まきょうよくかんとう)などを使用します。
汗の出る場合で悪風・自汗する時は、「桂枝湯 けいしとう」。
そして風湿の人で、汗が出るときは白朮(びゃくじゅつ)
黄耆(おうぎ)などの入った処方を考えます。
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