漢方薬の驚異 第104回 お血(おけつ)の生薬 -3-

(タンジン)

前回の続きで、重要な生薬・丹参(たんじん)についてです。

●丹参(たんじん)

基原
Salvia miltiorrhiza Bunge (Labiatae)の根を
乾燥したもの。シソ科アキギリ属の植物。

成分
β-(3,4-ジヒドロフェニル)乳酸、デプシド、
タンシノン型ジテルペノイド

薬理
抗血液凝固作用、血小板凝集抑制作用、降圧作用、
鎮静作用、冠動脈拡張作用、腎不全改善作用

1.血行よくし、痛みを止める。

2.お血(おけつ)による月経障害、月経痛、産後の障害

3.神経症の不眠、頭痛等にも鎮静作用がある。

4.古人は、丹参はおけつを除去し、新血を生じ、
行血し養血する為、丹参一味で四物湯と同じ効果が
あると称賛している。
しかし現在は、丹参には活血の作用はあるが補血の
作用はないと考えられている。

5.出血時間・プロトロンビン時間の延長を生じる為
出血性疾患の患者には使用しない。

□注意・免責事項

◎体の状態は個人によって異なっています。
現在治療中の方はかかりつけの主治医と
相談をしてください。
◎ご自分の責任の範囲でご利用ください。
記載内容を利用し生じた結果について、
当方では責任がとれませんのでご了承
ください。

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